2018年11月14日 (仮訳)Gloiothele属の1新種および新組み合わせ Ghobad-Nejhad, M. 2009. A new species and new combinations in the corticioid genus Gloiothele (Basidiomycota). Mycotaxon. Available at: https://doi.org/10.5248/110.261 [Accessed November 13, 2018] 【R3-05672】2018/11/14投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ レユニオンで採集された菌を検討し、Gloiothele ventricosaとして新種記載した。 本種は子実層面が平滑で担子胞子が球形~類球形、グレオシスチジアが便腹形であることなどで特徴づけられた。 G. torrendiiをLeptocorticium属に移すとともに、新組み合わせG. orientalisを提唱し、Flavophlebia sulfureoisabellinaのレクトタイプ標本を指定した。 Réunion, Notre Dame de la Paix I (新種) Gloiothele ventricosa Ghobad-Nejhad 語源…便腹形の(グレオシスチジア基部の形状から) 【よく似た種との区別】 Gloiothele globosa 担子胞子が球形 本種と異なりレユニオンではなく台湾などに分布する 本種と異なり樹皮の剥がれた材ではなく樹皮の付着した材に生じる 本種と異なり子実体縁部が繊維状 本種と異なり子実層面が淡鼠色ではなく帯黄白色 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なりグレオシスチジアが便腹形ではなく円筒形 Gloiothele granulosa 担子胞子が球形 本種と異なり子実層面が平滑ではなく小粒状 本種より担子胞子のサイズがずっと小さい 本種と異なりグレオシスチジアが便腹形ではなく中ほどの幅が最大となる Gloiothele citrinoidea 担子胞子が球形 本種と異なりグレオシスチジアが便腹形ではなく短棍棒形 Amylofungus corrosus 担子胞子の形状が非常に類似している 本種と異なり子実層の細胞がアミロイド 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なりグレオシスチジアが便腹形ではなく棍棒形 Amylofungus globosporus 担子胞子の形状が非常に類似している 本種と異なり子実層の細胞がアミロイド 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なりグレオシスチジアが便腹形ではなく円筒形 Vesiculomyces citrinus 担子胞子が球形 担子胞子がアミロイド グレオシスチジアが便腹形 本種と異なりレユニオンではなくエストニアなどに分布する 本種と異なり子実層面が淡鼠色ではなくレモン色 本種と異なり子実層面が膜状 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり子実層シスチジアがSV陽性ではなくSV陰性 Gloiothele lactescens 子実体が基質に密着する 菌糸状シスチジアを豊富に形成する 本種と異なり子実層托の質感が硬い 本種と異なり子実層面に老成すると特徴的な亀裂が生じる 本種と異なり担子胞子が球形~類球形ではなく楕円形 本種と異なりグレオシスチジアが非常に長い 本種と異なりグレオシスチジアが便腹形ではなく円筒形 (新組み合わせ) Leptocorticium torrendii (Bres.) Ghobad-Nejhad 旧名:Gloiothele torrendii (Bres.) Boidin & H. Michel (基礎異名はCorticium torrendii Bres.) (新組み合わせ) Gloiothele orientalis (Parmasto) Ghobad-Nejhad 旧名:Gloeocystidiellum orientale Parmasto 【よく似た種との区別】 Gloeocystidiellum lactescens 形態的に類似している(同種とする意見があった) 本種と異なり子実体が基質から剥がれるという特徴を欠く 本種より子実体がずっと厚い 本種よりグレオシスチジアの数量が多い 本種よりグレオシスチジアが長い Gloiothele lamellosa 菌糸末端に緩い結晶を伴う 本種と異なり菌糸末端の結晶が孔壁縁部の子実層上部にのみ形成される 本種より菌糸末端の結晶のサイズが小さい Gloiothele humilis 子実層托の形態が類似している グレオシスチジアがSV+褐色 菌糸末端に結晶を伴う (その他掲載種) Flavophlebia sulfureoisabellina (Litsch.) K.H. Larss. & Hjortstam ※本種のレクトタイプ標本を指定した。